馬車曳からはじまった家業は、九州製罐（現・大和製罐）との出会いをきっかけに本格的な運送業へと姿を変えていきました。「与えられた仕事は何が何でも全うする」という創業者・三浦武雄の徹底したお客様第一主義と、会社を引き継いだ私の「無理難題にがむしゃらに立ち向かう姿勢」によってここまでやってこられたのだと思います。
　若いころは、自ら大型トラックのハンドルを握り全国を走り回りました。そして、今ではとても考えられないほどキャパオーバーの仕事を受注し、全社員が必死に仕事をこなしたこともありましたし、有名芸能人の高級外車から警察から依頼される事故車両、あるいは家畜に至るまでトラックに積めるモノは何でも運びました。
　 やがて、ソニー、東洋水産、東京エレクトロン、旭硝子といった伸び盛りの企業との契約が実現し、更には国際物流への進出など、当社にとっては未知の領域への挑戦が実を結びました。それらすべては、人との出会いが鍵だったと改めて確信しています。 会社を引き継いでからというもの、好奇心と行動で事業を拡大しつづけてきましたが、事業の推進において核となるのは「人」。よく世間では「ヒト・モノ・カネ」と言いわれていますが、当社の考えはあくまで人間です。「ヒト・ヒト・ヒト」なのです。その哲学は、これからも変わることがないでしょう。