株式会社丸山運送|Maruyama the 080
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輸送物流 宮城 【株式会社丸山運送】

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物流コラム Vol.22 「食品ロス削減に貢献できる国際物流とは」

最近、仕事や生活の中で触れる機会が多くなった「SDGs」という言葉ですが、目標12の「つくる責任つかう責任」の中で、「食品ロス」について具体的に目標が示されています。

ターゲット12.3

「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」

 

つまり、「食品ロス」はまだ食べられるはずの食品が廃棄されている社会問題を指す言葉です。

現在日本国内では年間646万㌧もの“まだ食べられる”食品が廃棄されている現状があります。これは、毎日大型トラック(10トン車)約1,700台分の『まだ食べられる食べ物』が、廃棄されていることになります。

 

「食品ロス」は、なぜ起きるのか?

一つの原因として、スーパーやコンビニエンスストアなどの小売店では、消費者のニーズに応えるため、さまざまな種類の食品が多く揃えられています。そのため、販売期限内に売り切れなかった食品は破棄されてしまいます。しかし、食品劣化の遅い、インスタント食品、スナック菓子、チーズ、ペットボトル飲料、缶詰など比較的傷みにくい食品は賞味期限を一定期間過ぎても食べることは可能です。専門家の助言などにより、食べ切り目安は賞味期限から3カ月後と設定されたとのことです。

百歩譲るとして、賞味期限まで残り40日以上の停滞在庫品が値引きあれば「安く買いたい」人はたくさんいるでしょう。

特に中国の消費者、普段は高いと思う輸入商品は、食品ロスの特別価格で購入できたら、その消費量はとんでもない数になると思います。

実は、中国でいま大きな注目を集めているのはお菓子カテゴリで、若者から絶大な人気を集める【消費期限間近の食品】のディスカウントショップが続々出てきています。

どんな商品と値段なのか? 早速チェックしてみましょう!

・カルビーポテトチップス 3.9元(69円)

・ロッテアイス「爽」   4.0元(71円)

・オロナミンC       4.0元(71円)

・エビアン                                 5.7元(107円)

店側は日によって商品を入れ替えていますし、日本のお菓子も豊富で日本より安く、賞味期限が近い商品が半額から70%OFFぐらいで買えるのでとてもお得です。

これらは、さまざまな分野の企業の連携と努力により、国境を跨いでの低価格を実現しました。

このような新たな食品ロス削減の取り組みは、海上輸送を中心に異なる輸送モードを組み合わせ、ドア・ツー・ドアの国際複合一貫輸送サービスがとても重要だと僕は考えています。日本から中国へ、ワンストップで、荷受けから荷渡しまで一貫したオペレーションを構築し、リードタイムの短縮を実現したフォワーダーはこの国際物流モデルにおいて不可欠な存在といえるでしょう。

一方で、国を跨いだ輸送サービスにより、期限の迫った食品を迅速に消費者に渡すことで、消費者はお得に美味しいものが食べられ、生産者は行き場のない在庫を削減して、廃棄コストを売上に変換できました。

この両者がつながる活動を続けていく我々物流会社は、食品ロスを減らすことに貢献している行動とも考えられるでしょう。

 

Jack Ding / 上海ジャパンデスク

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