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通関士とのやり取りがスムーズになる輸入の事前チェックリスト

輸入のやり取りで意外と時間がかかるのが、通関士との確認作業です。
「これ、何の商品ですか?」「用途は何ですか?」「成分はわかりますか?」
—こうした質問を受けたときに、すぐ答えられるかどうかで、通関のスピードは大きく変わります。
通関士は、ただ書類を集めているわけではありません。この貨物を正しく申告できるかを確認するために、品目、用途、素材・成分、原産国、金額、数量、規制の有無などを見ています。
つまり、質問の一つひとつには「申告ミスを防ぐための確認」という意味があります。
逆に言えば、輸入者側で必要情報を先にそろえておけば、やり取りはかなりスムーズになります。
本コラムでは、外国から貨物を輸入されるお客様(輸入者様)が通関士とやり取りをする際、必ず聞かれるであろう事項をまとめます。

通関士が見ているポイント「この貨物を正しく申告できるか」

輸入通関で通関士が知りたいのは、単なる商品名ではありません。何の商品で、どんな性質があり、どの条件で輸入されるのかを確認したいのです。
たとえば、同じ「部品」という言葉でも、用途や素材、構造が違えば扱いが変わることがあります。
食品や化学品、電気製品のように、成分や仕様によって追加確認が必要になる貨物もあります。
そのため、通関士からの質問は正しい分類と申告に必要な確認だと捉えるとわかりやすいでしょう。

 

通関士が確認したいこと

通関士が見ているポイントを理解すると、輸入手続きの際の質問に対して何を返せばいいかが見えやすくなります。

 

通関士からの質問 通関士が確認していること

輸入者が準備しておく情報

これは何の商品ですか? 品目分類や規制該当性 商品正式名称、用途、写真、仕様書、型番など
素材は何ですか? 他法令の対象かどうか、何に分類されるか 素材構成、成分表、材質比率など
用途は何ですか? たとえ同じ商品でも用途によって扱いが変わる場合があるため 使用場面、業務用か家庭用か、対象業界など
原産国はどこですか? 関税率、EPA(経済連携協定)、原産地証明の確認のため 製造国、原産国、原産地証明書の有無など
インボイスの金額には何が含まれていますか? 課税価格の妥当性 商品代、運賃、保険料、手数料、値引き条件など
数量と重量は合ってますか? インボイスやパッキングリストと実貨物が一致しているか 個数、箱数、総重量、梱包明細など
追加書類はありますか? 許可、届け出、証明書が必要な貨物かどうかを判断するため 許可証、届出書、原産地証明書、成分分析表など

 

輸入者が最低限準備しておきたい情報

通関をスムーズに進めるために、最低でも次の情報はそろえておきたいところです。
• 商品の正式名称
• 通称や社内で使っている呼び名
• 用途
• 素材・成分
• 型番・仕様
• 写真やカタログ
• インボイス金額の内訳
• 数量、個数、重量、容積
• 梱包形態
• 原産国・製造国
• 他法令の該当有無
• 原産地証明書の要否
• 許認可の有無
• 通関委任に必要な書類の準備状況
情報がまとまっていれば、通関士から質問が来ても、その場で返答しやすくなります。
逆に、情報が社内に散らばっていると、営業、購買、物流の各部署に確認が必要になり、手続きに時間を要してしまいます。輸入実務では、情報の一元管理が効率化のカギです。

輸入前に使える事前チェックリストをご用意しました!

輸入者様が通関業者に輸入実務を委託する際、通関の前段階(見積もり取得など)で必要となる情報をチェックリストにまとめました。
チェックリストに記入してそのまま通関業者に渡してもご活用いただけますので、日常の業務効率化にお役立てください。
輸入事前CHECK LIST―見積もり取得準備編—

通関を早めるコツは「探さない仕組み」を作ること

通関対応が遅くなる一番の原因は、質問されたあとに情報を集め始めることです。
商品情報、用途、原産国、価格内訳、数量、規制情報をあらかじめまとめておけば、通関士の確認にもすぐ返せます。
通関をスムーズに進めるために効果的な方法は次の3つです。
• 商品マスタを作る
• 初回輸入時の情報テンプレートを作る
• 仕様変更時の再確認ルールを決める
こうした仕組みがあると、担当者が変わっても同じ水準で対応しやすくなります。
通関士とのやり取りは、結局のところ必要な情報を、必要な粒度で、すぐ出せるかに尽きます。質問の意図がわかるようになると、
輸入実務はかなりやりやすくなります。

 

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