お知らせ
最近、各メディアでは、中国の人口減少は61年ぶりだと指摘されています。特に上海、出生率は0.7となり、統計で確認できる中で過去最低となりました。ちなみに、東京の出生率は1.08と、上海より上回っていますから、想像以上に上海は中国最速のペースで少子高齢化が進んでいると言えるでしょう。出生率低下の影響はいろいろと考えられていますが、物流業界も大きな影響を受けることになるであろうと思われます。それでは、この 人口減少に応じて地域での生活を支えるために、物流業界が先端技術を活用した有効な取り組みを紹介します。
【宅配ロッカーの普及】
受取人不在による再配達といった物流効率低下という課題を解消するため、各所で宅配ロッカーが導入されるようになりました。中国政府は、宅配業界の人手不足を解消するため、宅配ロッカー設置に対して様々な支援策を打ち出しています。宅配ロッカーは急速に普及・拡大していく傾向にあります。
【宅配ロボによる無人配送】
配送ロボットがラストワンマイルを担うことで、ドライバー不足を解消。2022年には、コロナ感染が拡大する上海、約50台の屋内配送ロボットと100台以上の屋外向け配送車両を導入していました。この自動配送ロボットは最大200キログラムの商品を積載し、1回の充電で100キロ走行できるとのことです。
【世界最大規模の無人自動化ふ頭 上海洋山深水港】
「ロボット埠頭」と呼ばれる上海洋山深水港4期自動化埠頭で、巨大なコンテナの上げ下げが迅速に行われ、多くの車が絶えず行き交っていますが、誰一人として作業員はいません。この世界最大規模のスマートコンテナ無人埠頭の地下には6万1199本の磁石が埋まっており、VAG(自動運転車)のセンサーが自分の位置を感知して動きます。
以上のように、人口減少が進む今日の中国では、物流業界が労働力不足といった課題を克服するために、技術開発や業務効率化などの取り組みを行っています。このような取り組みを行っていけば、今後も物流業界は成長が期待できるでしょう。
上海ジャパンデスク/Jack